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東北復興視察研修(2018.6.10-12) 【2】

閖上さいかい市場で昼食休憩の後、松川浦・漁港を車窓から視察し、原発事故の影響を大きく受けた富岡町で、語り部ガイドさんと合流し町内を視察しました。

「帰還困難区域」のすぐ横をバスで走りながら、震災当初から手つかずの町並みに復興の難しさを知りました。とりわけ驚いたのは、移動中のバスの車窓から見えた広い敷地に山積みされたフレコンバッグの数でした。

現在、福島県内には放射線量を下げるための除染作業で削り取られた汚染土を入れたフレコンバッグが実に1,650万個もあるそうで、それらの袋は当面の措置として県内にある空き地などあわせて1,100ヵ所の仮置き場に散らばって置かれているそうです。今後、このフレコンバッグを、整備が進められている中間貯蔵施設と呼ばれる場所にまとめて運ぶ計画ですが、この膨大な量の袋をどう運ぶのか、その後どう処理するのか、新たな課題が被災地にのしかかっているそうです

富岡町には最大20mを超える津波が押し寄せてきたそうです。その津波に富岡駅が飲み込まれましたが、津波に耐えた駅名標「とみおか」の存在を見た時、町民の方々は大変勇気づけられたそうです。

東北復興視察研修 東北復興視察研修

東北復興視察研修 東北復興視察研修

 

最終日は福島県にある環境創造センター「コミュタン福島」を訪れました。「コミュタン福島」には、放射線や福島の環境の現状に関する展示のほか、360度全球型シアターがあり、その中で放射線の話や宇宙から見た地球環境などの映像を視聴し、原発事故について詳細な説明を受けるとともに、事故処理に数十年かかるという事実に驚きを隠せませんでした。


東北復興視察研修 東北復興視察研修

東北復興視察研修 東北復興視察研修

三日間の視察研修を通じて思ったことは、地震・津波に加え、原発事故という、あってはならない出来事が、人々の人生を根こそぎ覆し、郷土を奪い、家族をバラバラにし、営々と築いてきたコミュニティも崩壊させた、この事実を決して忘れてはならないと痛感しました。

「復興とは何か?」をあらためて考えさせられた三日間でした。

元に戻すのか、新しく創るのか、被災者の方々が求める支援とはどのようなものなのか?ただ、ひとつだけ確かなことは「忘れないこと」。私たちはこの視察研修で見て・聞いて・知って・感じたことを伝え続けていくことで、東北地方の復興・再生を少しでも支援していきたいと考えています。

 

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